最近はうさぎを飼う人も増え、飼い方の知識が広がったり、ラビットフードの質の向上や医療の向上などのおかげでうさぎも長生きができるようになってきました。しかし人間同様、高齢うさぎもお世話が必要になってきます。今は元気でも、いずれ年は取るもの。高齢うさぎのお世話の仕方も頭の隅に入れておきたいですね。
うさぎの年齢
そもそもうさぎの年齢って? という飼い主さんはいないでしょうか。諸説ありますが、目安として以下のようになっています。
うさぎ | 1カ月 | 2カ月 | 3カ月 | 6カ月 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
人間 | 2歳 | 5歳 | 7歳 | 13歳 | 20歳 | 28歳 | 34歳 | 40歳 | 46歳 |
うさぎ | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 |
人間 | 52歳 | 58歳 | 64歳 | 70歳 | 76歳 | 82歳 | 88歳 | 91歳 | 98歳 |
人間に比べるとすごいスピードで年を取っていきます。老齢による様々な症状が見えてくるのは10年前後くらいです。
老齢うさぎの保定
老齢期になると足腰が弱ってきます。これは縄張り意識が弱まるとともに行動範囲も狭くなり、運動量が少なくなることで筋力が低下するためです。保定するときはタオルやブランケットを使うのがオススメです。膝の上にタオル(ブランケット)を用意してうさぎを持ち上げます。うさぎをタオル(ブランケット)の上に乗せ、しっかりと押さえながら左右片方ずつ包み込みます。タオルやブランケットに包まれることでバタバタと手足を動かせなくなるので、負担がかかりにくくなるのです。
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環境を整えよう
足腰が弱ってくるとトイレなどの今まで登れていた段差が登れなくなったり、給水ボトルから水が飲めなくなったりしてきます。段差を出来るだけなくしたり、低い位置で水が飲めるように皿に水を入れたりと環境を整えてあげることが重要です。また、病気にかかりやすくなっているので普段の健康チェックや定期的な健康診断を受けることも欠かせません。運動量の低下により脂肪がつきやすくなり、必要な栄養価も減ってくるので、様子を見ながらシニア用のペレットに変えていきましょう。ウーリーやイースターなど各メーカーからシニア用ペレットが出ています。切り替えのときは今まで食べていたペレットに混ぜながら徐々にシフトしていきます。牧草はこれまでと同様に食べたい分だけ食べさせて大丈夫です。ただし、味覚や嗅覚の衰えにより食欲が減退することもあるので、そんなときは香りの高い牧草や、柔らかい早狩りの牧草などを試してみるのもいいかもしれませんね。
目の周辺のケア
高齢になると流涙症を患うことが多く、目の周りの毛が涙や目ヤニで固まり、その下で皮膚炎が起きていることがあります。流涙症とは様々な原因で目の外にどんどん涙があふれてきてしまう病気です。ケアの方法としては思い切って目の周辺の毛をカットします。うさぎが動かないよう、手のひらと腕で頭と体を優しく押さえ込み、まぶたを指で軽く閉じます。うさぎの後ろから目ヤニで固まった部分をカットします。このときトリミング用のハサミなどを使用するとよいでしょう。目の周りを清潔に保つため、精製水をガーゼに含み固まった部分をふき取ってあげます。点眼や軟膏など処方されている場合は獣医さんの指示に従い処置をしてあげましょう。
まとめ
飼い主さんの意識や環境の変化により、長生きをするうさぎが増えてきているなか、老齢期を迎えたうさぎのお世話をするのは飼い主さんの役目です。まずはお世話をする飼い主さんが元気であることが大事です。長丁場になるかもしれませんし、苦労もあることと思います。日々の様子を観察し、「食欲がなくなってきた」とか「走るのが遅くなってきた」とか「段差につまずくようになってきた」などの変化に気づき、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
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