うさぎからうつる病気? 人獣共通感染症について

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うさぎからうつる病気なんてあるのでしょうか。実はうさぎにも人獣共通感染症はあるのです。人獣共通感染症とは動物と人間の間で感染しあう病気のことです。しかし、いたずらに怖がる必要はありません。ここでは感染しないために病気の種類と対処の仕方を見ていきましょう。

うさぎからうつる病気と対処法

皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

真菌(カビ)が皮膚に感染することでおこる皮膚病です。不衛生な飼育環境にいたり、すでに感染しているうさぎ等の動物との接触によって感染します。感染したうさぎの抜け毛やふけからも感染します。

症状と治療

症状は頭部、耳、四肢の一部分が脱毛し、ふけやかさぶたが見られるようになります。かゆみをともなうため脱毛部分をかきむしる行為も見られます。治療は抗真菌薬の内服や抗真菌薬の入った軟膏を塗ります。抜け毛やふけからも感染するのでケージの消毒も行いましょう。

人間への感染

感染したうさぎとの接触によって感染します。この病気は抵抗力の強い健康なときには問題ないのですが、ストレスを抱えたり何らかの病気にかかってしまったり免疫力が低下したときに発症します。

予防方法

  • 飼育環境を清潔に保ちましょう。
  • 他のうさぎ等の動物との不用意な接触を避けましょう。
  • 感染の疑われるうさぎ等を触った際には必ず手を洗いましょう。

トキソプラズマ症

トキソプラズマ症は人間の女性が妊娠初期に感染すると胎児にも感染し死産や流産にもなる恐れのある怖い病気ですが、うさぎから感染することはまずありません。感染している猫などの糞に含まれるトキソプラズマ原虫の卵のようなもの(オーシスト)を口から摂取することが主な感染経路です。傷口からも感染することはあります。しかし、うさぎの糞にはこのオーシストは排出されません。うさぎから感染するのは生肉や内臓に直接触れるか、火の通っていない肉を食べるかした場合です。普通にうさぎを飼っているぶんには感染することはないでしょう。

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パスツレラ症

パスツレラ症はほとんどのうさぎの体内に潜んでいてストレスなどで体力が落ちたときに発症することが多い病気です。

うさぎの症状と治療

うさぎが感染した場合の主な症状としてくしゃみ、鼻水(白い鼻汁)などのスナッフル症があります。このほか、感染する部位によってさまざまな症状が現れます。

  • 目➡結膜炎(赤目)
  • 皮膚➡潰瘍(潰瘍の大きさや発生する場所はさまざまですが、顔周辺にできることが多いです)
  • 耳➡内耳炎、中耳炎
  • 三半規管➡斜頚
  • 肺➡気管支肺炎
  • 膵臓・肝臓➡食欲、元気がない。
  • 関節➡足が腫れる

パスツレラ症は投薬治療をしても完治しません。ストレスや妊娠などの免疫力が低下した際に再発することが多いようです。また、菌がエンドトキシンという毒素を作り出すため突然死することもあります。

人間への感染と症状

うさぎとキスをしたり器を共有するなどの過剰なスキンシップから感染します。またうさぎに噛まれても感染することがあります。糖尿病や肝障害などを患っていたり、免疫不全などの基礎疾患のある方は感染しやすく重症化しやすいと言われていますので、過度な接触は避けましょう。症状としては噛まれた傷が約30分から2日で激痛、発赤、腫脹を起こし、フレグモーネ(蜂窩織炎)となることが多いいようです。日和見感染による呼吸器系疾患(軽い風邪の症状から重篤な肺炎まで)もあります。くしゃみによる飛沫感染もまれにおこると言われています。なるべく早期に治療を行うことが重要で、抗生物質(ペニシリン系、セフェム系)が有効なようです。猫や犬からの感染がほとんどでうさぎからうつることは稀なようです。

予防方法

  • 気温の急激な変化を避けて、隙間風などの入らない飼育環境にしましょう
  • ケージ内を清潔に保ちましょう(尿のにおいのストレスからの発症もあるようです)。
  • うさぎはかわいいですが、キスや口移しなどの過剰なスキンシップは控えましょう。
  • 万一噛まれてしまった場合は必ず消毒をして、腫れてくるようであれば病院へ行きましょう。
  • うさぎの目やにや鼻汁、傷口などは直接触らないようにしましょう。
  • うさぎを猫や犬などと接触させないようにしましょう。

サルモネラ症

うさぎの糞にはサルモネラ菌が含まれています。トイレ掃除などを行った際に手洗いを徹底するかビニール手袋をするようにしていれば防げます。ただ、万一感染した際には発熱や下痢、嘔吐やまれに菌血症、敗血症を起こしひどい場合は死に至ることもあります。手洗いは必ず行いましょう。

野兎病

野兎病はマダニに刺された野兎を調理したりする際に感染することがあるようです。家の中で飼っているうさぎからうつることはまずありません。放し飼いにしていたり、外に連れ出したりしている場合は可能性はゼロではないという程度です。

まとめ

病気への恐怖心から警戒してしまいがちですが、過度に恐れることはありません。糞に触れたら手を洗うだとかケージを清潔に保つとか過剰なスキンシップはしないなど、普通に飼っていれば何も問題はないのです。ただ、お子さんのいる飼い主さんは手を洗うことなど気をつけてあげるといいかもしれませんね。

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